アスベストが外壁に入っているかも!?危険性や除去方法について解説

「アスベスト」という言葉を聞いたことはあるけれど、実際どういったものなのか詳しく理解していない方は、多いのではないでしょうか。実は2004年以前に建てられた建物の外壁には、アスベストが含まれている可能性があります。

外壁に含まれるアスベストを放置しておくと、空気中に飛散した繊維が体内に入り、深刻な健康被害をおよぼしかねません。今回の記事では、外壁に含まれるアスベストの危険性や除去する方法などについてご紹介します。

アスベストとは

まずは、アスベストの特徴や危険性など基本情報をご紹介します。

アスベストの概要

アスベストは、鉱石を繊維状に加工した物質で、綿のような形であることから「石綿」とも呼ばれています。かつて多くの健康被害をもたらしたことにより、2004年10月からは全面的に製造および使用が禁止されました。 アスベストは法律で製造が禁止されるまでは、自動車や生活用品、一般住宅などの材料として広く使用されていました。したがって、2004年以前に建てられた建物には、アスベストが含まれている可能性があるのです。

アスベストの特徴

アスベストは、かつて建物の外壁や自動車の材料として重宝されていました。
なぜなら、アスベストには以下のような特徴があるからです。

    •  ● 価格が安い
    •  ● 軽い
    •  ● 簡単に加工できる
    •  ● 断熱性、防音性、耐久性に優れている 

このように優れた特徴が豊富にそろっていることから、「夢の材料」として、広く使用されていました。しかしアスベストが体内に入り込むと、さまざまな健康被害が引き起こされることがわかったのです。
アスベストは非常に軽いため、空気中を長時間漂い、呼吸とともに体内に入り込みます。しかもアスベストは髪の毛の4000分の1ほどの小ささなので、空気中に飛散していることに気づくのはほとんど不可能です。

アスベストの危険性

アスベストは、体内で消化されません。
アスベストの粉塵が肺の中に蓄積されると、以下のような疾患になる危険性があります。

  •  ● 石綿肺(肺繊維症のひとつ)
  •  ● 肺がん
  •  ● 悪性中皮腫

アスベストは体内に入ってから、健康被害を引き起こすまで時間がかかる点が特徴です。
潜伏期間が長いため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。

 

外壁のアスベストが問題となる3つのケース

アスベストは、ただ外壁に含まれているだけで健康被害を引き起こすわけではありません。ここからは、アスベストが問題となるケースについてご紹介します。

①外壁の張り替えをおこなうとき

外壁の張り替え工事をおこなう際には、サイディングパネルを切断しながら撤去作業を進めます。このとき、断面からアスベストが粉塵となって飛散する危険性が高まるのです。したがって、アスベストが含まれた外壁の張り替えをおこなう場合は、通常よりも手間と技術が必要になるため、工事費用が高くなります。

②外壁が劣化したとき

通常は、アスベストが外壁に含まれていても、樹脂やセメントで塗り固められているため、飛散する危険はありません。しかし、時間の経過などによって外壁がひどく劣化している場合は、ひび割れ部分などからアスベストが飛散する可能性があります。

③高圧洗浄をするとき

外壁塗装やカビ汚れの除去などで、高圧洗浄をする際にも注意が必要です。高圧洗浄では、外壁に強い水圧がかかるため、表面が削れる可能性があります。表面に傷がつくと、その部分からアスベストが飛散する恐れがあるのです。

 

外壁のアスベストを除去する方法

ここからは、外壁のアスベストを除去する方法について解説します。

①事前にアスベストの有無を見わける

建物の外壁にアスベストが含まれているかを見わけるには、専門の業者に調査を依頼するのがオススメです。2004年よりも前に建てられた建物には、アスベストが含まれている可能性があります。 お住まいの建物が2004年以前に建てられたものであるならば、業者に依頼して外壁の成分を分析してもらいましょう。アスベストの有無を調査するには、「建築物石綿含有建材調査者」と呼ばれる資格を取得している必要があります。業者を探す際には、資格所有者がいるかどうかをチェックしましょう。

②飛散防止策をおこなう

アスベストが含まれる外壁を取り除くときには、どうしてもアスベストの粉塵が飛んでしまいます。この粉塵が周囲に広がらないように、保護具の設置などの飛散防止策が必要です。 飛散防止策を含め、アスベストを扱う張り替え作業には「石綿作業責任者」と呼ばれる資格保有者が携わる必要があります。外壁の張り替えを依頼する際には、石綿作業責任者に、飛散防止策についてしっかり確認しておきましょう。

 

まとめ

今回は、アスベストが外壁に含まれている場合の危険性や、除去方法などについてご紹介しました。アスベストが含まれた建物に住み続けていると、肺がんなど、深刻な健康被害が引き起こされる可能性があります。快適に暮らし続けるためにも、外壁の点検やメンテナンスを怠らないようにしましょう。アスベストの有無にかかわらず、外壁は定期的に点検しメンテナンスをおこなう必要があります。 「SK株式会社」は、個人・法人問わず、関東全域の外壁工事を承る施工会社です。資格をもったスタッフが丁寧にご対応いたしますので、外壁の状態が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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